何本煙草を吸っただろう・・・
灰皿の中に、白い吸殻が山のように・・・
部屋を見渡すと・・・ その白い吸殻が光を発光しているように部屋の中は真っ白でした。
「良くこんな所に居られるなぁ」 などと思い、窓を開けようとしました。
外は雪、 寒そうだし、それに外も白いので
「窓を開けても白に白じゃ同じだなぁ」 などと下らない事を思い始め、
なんて空虚な時間に居るのだろう、 周りは白尽くめで何も色がない、
などとロマンチックと言うか恐ろしいと言うか、やりきれなくなってきました。
頭の中は葛藤し始めますが、結局、何も考えていない事に気がつきます。
雪の夜は静かなはずなのだけど、ステレオの音がガンガンと響いています。
これもまた聞いているようで、まるきっり聞いていません。
空虚という中で静か過ぎるのが、きっと怖いので、
ただボリュームを上げているのだと思います。
テープが終わった時の静けさというものは、たまりませんからね。
動きたくなくてもテープを、ひっくり返しにいきます。
あっ、そうそう 、何本煙草を吸ったのだろう、と言う所から、
ここまで意味の無い話が来てしまいました。
一人で居ると、お喋りが、したくなってしまいます。
そのくせ、ワイワイガヤガヤやってると、
一人になりたいと、わがままになってしまいます。 面白いものであります。
さて、何で 「何本煙草を吸ったのだろう」 などと思ったのかと言いますと、
実は、煙草が切れて 「シケモク」 を洒落こもうとしたからであります。
煙草のない生活は耐えられません。
僕は、長いのを見つければいいのに、一本、二本と数え始め
「いやぁ 良く吸ったなぁ」 などと、バカなことをしました 。
そこで気がついたのですが、大体同じ長さで吸い終わっているのですが
時たま長いのや短いのや、消し忘れて燃え尽きているのやら、
一生懸命消して、グチャグチャなのが出てきました。
眺めているうちに、
ああ、この時は、イライラしていたのだろう、
この時は・・・ この時は・・・ と、煙草に個性を見ました。
それと、これだけ吸殻がある割に、
灰は、なんて少ないのであろうなどと、 下らない事だけど真剣に考え始めたのです。
「ああ、やる事が無いと変な事を思いつくなぁ」 と、思いました。
時計を見ると、もう朝の四時を過ぎていました。
ひとつあくびをして、長い吸殻に火をつけ、いっぷく
「朝の四時か・・・ 何で朝なのに眠らなければいけないのだろう・・・
陽が昇らないのに人は午前と名付けたのだろう・・・
何を基準に時間を決めたのだろう・・・」 なんて、また思い始めました。
何時になったら寝られるのでしょうか。 空虚と言うものは楽しいものです。
明かりを消しても、やはり白い部屋は白で 、
まるで煙草の灰の様に灰皿と言う枠の中で、 ただ、ただ、生きている自分・・・
せめて煙草の火のように、約七百度で人が触れば火傷する、
それが無ければ煙は出ない、 そんな人になりたいものです。
空虚の夜、なんだかんだ言って、もう四時半
明日、雪遊びするために寝たいと思います。
「おやすみなさい・・・」
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